放射線技師

放射線技師の仕事ってどんな感じ?現役技師が解説します!

こんにちは、ぐっさん(https://twitter.com/gussan123123)です。
今回は、私の現在の職業である、放射線技師について書きたいと思います。
 

放射線技師の仕事って分かりづらい??

中学生や高校生、もしくは大学生でも将来の職業について悩んでいる方もいると思います。そのなかで放射線技師に興味を持っているかた、
また、自分が放射線技師になるつもりはなくても、放射線技師ってどんなことをやっているの?と気になる方もいるかと思います。

放射線技師というと、「レントゲン」や「CT」を撮る人?というイメージがありますが、その他にも様々な業務を行っています。
今回はそんな放射線技師の業務内容について、経験をもとにして紹介していきたいと思います。
そしてこの記事を読み終わる頃には、放射線技師について少しでも知っていただけると嬉しいです。

放射線技師の仕事内容について
この記事であなたに伝えたいこと!


・放射線技師の具体的な仕事内容について知ってほしい!
・放射線技師になるかどうかの参考にしてほしい!
・放射線技師について興味が沸いてほしい!!

放射線技師の主な仕事内容9つ!病院内の色んなところに放射線技師はいます

それでは、実際に放射線技師の業務内容について一つづつ紹介していきたいと思います。

1.一般撮影〜すべての基本、まずはここから〜


みなさんが「放射線技師」ときいて想像するのはこの業務だと思います。

この業務は、骨折した腕を撮影したり、胸のレントゲン撮影を行います。

放射線技師として就職したらまずこの業務を行うのが一般的です。
女性技師が活躍する乳房を撮影する「マンモグラフィ」もこの一般撮影に含まれます。

2.ポータブル撮影〜看護師と話せる少ない機会〜

https://jp.medical.canon/products/xray/mobileより引用


この業務は、「ポータブル」画像のような機械を押し、入院している患者さんが寝ている病室へレントゲン撮影をしに行きます。

私達が病室まで行って撮影を行うので、基本的に重症の患者さんを撮影する場合が多いです。この業務は病棟の看護師さんとコミュニケーションをうまく取りながらやっていく必要があります。

3.CT〜なぜか各病院にマニアがいる〜

https://jp.medical.canon/products/computed-tomography/area_detector_ctより引用


写真のような機械のベッドに患者さんに寝てもらい、体の輪切りの画像を撮影します。私が勤めている病院では検査の需要も高く、病院の稼ぎ頭になっています。

最近の装置は輪切りだけではなく3次元の画像を作成できます。

また、「造影剤」と呼ばれる薬剤を使用すれば、心臓の血管が詰まっていたり動脈瘤ができていたりを診断することができます。

4.MRI〜放射線出さないのになぜ放射線技師が??〜

http://www.innervision.co.jp/expo/products/philips_mri_ingenia15より引用


「磁石の力」を利用して体の内部を画像化する機械です。

機械の外観はCT装置と似ていますが、MRI検査では放射線を使用しませんので被ばくをしません。

MRI検査は大きな音が出るのと、検査時間が30分ほどかかるのが特徴です。

画像ができる原理はめちゃちゃ難しいです。おそらくきちんと知っている技師はほとんどいないと思います。

5.核医学〜解剖を知りたいんじゃない、機能を知りたいんだ!〜

https://www.healthcare.siemens.co.jp/molecular-imaging/spect-and-spect-ctより引用


「放射線同位元素(ラジオアイソトープ)と」と呼ばれる微量の放射線を出す物質を注射し、体内から放出される放出される放射線を画像化します。

なので、解剖学的に病気を見つけるのではなく、放射性物質が体の異常な場所に集まっていたり、正常なら集まるべきところに集まっていないなどの「機能」を見ています。

画像化する機械は「シンチレーションカメラ」と呼ばれます。

この検査で多いのは「骨シンチ」と呼ばれる検査で、主にガンの骨転移を探すために行われます。

6.放射線治療〜見つけるのではなく、治すための放射線〜

https://www.varian.com/ja/oncology/products/treatment-delivery/truebeam-radiotherapy-systemより引用

基本的に放射線技師が使う放射線は病気を「見つける」ために利用されます。

それに対し、放射線治療で用いる放射線は病気を「治療する」ために利用されます。

「リニアック」と呼ばれる強いエネルギーの放射線を出す機械を使い、主にガンの治療に使われます。

7.救急撮影〜スピード命、遅いと医者に怒られる〜

交通外傷や脳卒中など主に救急車で運ばれてきた患者さんの撮影を行います。

一般撮影、CT撮影とやることはほぼ同じですが、できるだけ短時間で情報量の多い画像を撮影する必要があります。

技師によって出す画像に良し悪しがあったり、撮影までにかかる時間が違うので、やりがいがあると思います。

9.検診業務〜胃がん検診の技師は超ベテラン〜

病院ではないのですが、健診バスに乗って行う業務です。

放射線を使う検査は胸部のレントゲン撮影と胃のバリウム検査ががメインだと思います。
特にバリウム検査は技師によって技量が分かれるので、出される画像で診断能が変わってくるかもしれません。


10.カテーテル業務〜夜中でも関係ない!!〜


心臓にカテーテルと呼ばれる細い針金を通し、細くなってしまった血管を治す治療を「カテーテル治療」と呼ばれます。
施設によって放射線技師が行う範囲が異なります。

まとめ

いかがだったでしょうか?放射線技師の仕事内容が少しでもイメージできれば幸いです。
今後も、放射線技師については記事にしていきたいと思います。